第1回竹内敏信賞
日本の自然・風景写真コンテスト

入賞者一覧

<1席>

「淡流」 小田徹也

<選評>

花弁が赤く色づいていることからまさに散り際、ひと風吹けばあっという間に桜吹雪となってしまうような状況に見えます。背後の渓流はまるで現実と夢想の間を流れるような不思議な滑らかさを持ち、この作品の儚げな印象を決定づける要因にもなっています。目の前の風景をただ切り取っただけではなく、淡く優しいトーンの中に作者の心情が込められているように感じました。(選評:古市智之)

<2席>

「幻想」 高沢岩男

<選評>

発見するだけでも大変な労力だったろうと推察しますが、状況判断が見事です。魚眼レンズを用いて下から仰ったことで、背後の樹々がツキヨタケに覆いかぶさるような印象が鮮明になり、夜の森で人知れず光るツキヨタケがひときわ強く引き出されています。この輝きがまさに命そのもののとして心に染みました。(選評:古市智之)

<3席>

「霧氷細氷」 小川智教

<選評>

極寒の中、稀有なダイヤモンドダスト現象を捉えるだけでも努力の賜物ですが、背後の樹氷にまで気を配ったことで、冬の森の出来事がしみじみと伝わってきます。適度に森が写っていることで、まるで森の妖精達が囁き合っているかのようにも思え、写真に物語が生まれています。(選評:古市智之)

「極寒の湖」 加藤修治

<選評>

極寒の季節が描いた氷の文様が美しいです。造形美として捉えるだけでなく、湖の対岸までしっかり見せることによって冬の風景たる格調も出ています。若干青みを帯びた色合いと、手前から奥までしっかりと合わせたピントによって画面が締まり、キリリとした寒さも伝わってきます。(選評:古市智之)

<協賛社賞>


 

富士フイルム賞

「朝焼けと雲海に浮かぶ富士
〜"穏やかな大地とうごめく溶岩"風に〜」
 荒 良英

 


 

カメラのキタムラ賞

「冬柿」 富井保光

 


 

フレームマン賞

「初冬に咲く」 新井剛

 


 

ケンコー・トキナー賞

「早天」 吉元 博

 


 

富士フイルムイメージング
システムズ株式会社
クリエイト賞

「流星」 橋本駿太郎

 


 

シグマ賞

「四つ子」 秋田陽康

 


 

パナソニック株式会社
LUMIX賞

「早春の響き」 黒澤泰弘

 


 

KANIフィルター賞

「守桜」 山口ようこ

 


 

レオフォト賞

「銀河のほとり」 鈴木克哉

 


 

キヤノン賞

「立春」 吉田昌弘

 

<入選>


 

「春の棚田」

百﨑礼治

 


 

「青し波」

山田隆英

 


 

「秋彩」

飯野博

 


 

「冬の星空と滝雲」

佐藤俊男

 


 

「残照の波間に」

矢作孝志

 


 

「暁光映える沼辺」

高橋俊二

 


 

「シチメンソウと水鳥」

中島正

 


 

「収穫祝福」

富士本晃

 


 

「厳冬の海波」

朝田理恵

 


 

「残照」

高野好史

 


 

「虹の演出」

服部友幸

 


 

「流星下の月虹」

磯貝和憲

 


 

「流秋」

櫻庭一憲

 

・審査員 竹内敏信 吉野信 古市智之 ・応募者数1006人 応募総数4104点