一般財団法人「竹内敏信記念財団」について

写真家・竹内敏信は、35mm一眼レフという小型カメラのシステムで風景写真を撮り始めました。カメラやフィルムの性能が向上し、誰もがカメラを手にしやすくなったとはいえ、風景写真だけは大型カメラで緻密な描写をすることが当たり前だった時代のことです。 そこで竹内敏信は、小さなフィルム面積を少しでもカバーするため、ノートリミング・フルフレームという厳しい掟を定め、さらに小型カメラの武器である機動力を徹底することによって革新的な風景写真を次々と発表しました。これが多くの写真愛好家に勇気を与え、風景写真が一部の写真家たちのためだけではなくなったのです。
風景は神様から別け隔てなく、我々に平等に与えられたものです。誰でも目の前に展開する情景を写し撮り、後世に残すことができるようになりました。そのことを「記念」してこの財団は設立され発足いたします。地球上で最も美しいと言われる日本の風景を撮り、未来に繋げていくことを目的に、その意志を継承している写真家たちと手を携えて「日本人の原風景を恒久的に残そうではありませんか！」というのが、この財団の趣旨であります。

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